◇ 眠り目 ◇

 眠り目というのは文字通り、眠っているように閉じられている目。ようするに  ←こういう目のことである。そして天才マンは実に多くのコマで眠り目状態にあった。多くのコマとはどの程度かというと、下記の通りである。


  確認コマ 開き目 眠り目 開き率 眠り率
よっちゃん編 371 333 38 89.8% 10.2%
78話〜82話 71 54 17 76.1% 23.9%
裏宇宙編 477 263 214 55.1% 44.9%
132話〜136話 66 40 26 60.6% 39.4%
大宇宙編 184 77 107 41.8% 58.2%
合計 1169 767 402 65.6% 34.4%


 ラッキーマンにおいて天才マンが描かれていた1518コマのうち、管理人が目の状態を確認できたコマは1169。その中で目を開けていたコマが767、閉じていたコマが402。実に34.4%の割合で眠り目であった。
 個別に見るとよっちゃん編ではたまにしか目を閉じていないが、裏宇宙編以降になると眠り目でいる割合がグンと高くなっている。特に大宇宙編では眠り目が開き目を上る結果となった。

※眠り目コマの数はあくまで管理人が眠り目と判断したコマの数であり、目を閉じていても管理人が眠り目でないと判断したコマ(5巻67話P107、5コマ目。P120、3コマ目。11巻126話P154、4コマ目)は確認コマや眠り目コマから除外しています。


天才が目を閉じる時

 基本的にそこそこ精神的ゆとりがある時、格好つけている時、特に何もしていない時である。
 ラッキーネットワーク第127回「究極頂上ライバル対決!! 勝利マンVS天才マン!!」にて全身タイツマンが「天才マンの美しいカオ、あれって余裕があるからできるんじゃない?」と言っているが、眠り目はまさに余裕がなければできない顔だ。切迫した状況では(完全には閉じないとしても)目なんて伏せていられないし、ああいう顔はある程度力を抜いてなければできない。
 ヤワラカクナイは壊せないと弱音を吐いている時や、コンピューターマンとの円周率計算時など、余裕が無いのに眠り目状態な時も少なくないので絶対そうとは言えないが、全体的に見れば「眠り目状態=そこそこ精神的ゆとりがある」と思ってよさそうである。
 また、余裕が無い時は例え眠り目状態でも、冷や汗をかいていたり眉間に皺がよったりしており、普段のリラックスした雰囲気はなくなっている。多分だがいつも通りのすまし顔をキープすることで自分の動揺を隠し冷静さを保とうとしているのだろう。

 格好つけている時というのは、説明するまでも無い。「ふっ」とか言いながら髪をかき上げたり、気取ったポーズやセリフをしたり言ったりしている時のこと。 そして特に何もしていない時というのは、H−1グランプリの試合中に観客席が描かれたコマにいる。といった具合に描かれてはいるけど特にセリフなどはない、「単にいるだけ」の状態を指す。
 大宇宙編の眠り目率が高いのは、それが天才の基本表情の一つとして定着した(作画的にも閉じ目の方が手間がかからない)こともあるだろうが、裏宇宙編などに比べるとスポットが当たること自体が減ったのも関係していると思われる。


眠り目の効果


  ・効果その1  精神的に落ち着いて見える
 眠り目が天才にもたらしている効果として、まず精神的に落ち着いて、そして余裕があるように見えることがあげられる。理由としては上で書いているよう、眠り目が余裕があるからできる表情というのに加え、目を閉じていると感情を読みづらいというのもあるだろう。
 目は心の窓という言葉があるが、眠り目にせよ笑い目(こういうの→ )にせよ、いつも目を閉じているキャラというのは感情が読みにくいというか、「イマイチ何を考えているのか判らずミステリアス」という印象を受ける。天才はいつも閉じているわけではないが、それでも会話中に閉じていたりすると上記の閉じ目キャラに近い雰囲気が出るようである。


  ・効果その2  自分に酔ってる感が出る
 例を出すと「天才だから簡単に〇〇できてしまった」というセリフを言った場合。目を開けて(というより相手を見ながら)言うと「簡単に〇〇できる自分の優秀さ」を自慢(アピール)しているっぽく見えるが、眠り目だと「簡単に〇〇できる私は何て凄いんだろう」とそんな自分の優秀さに酔っているように見えるということである。これに髪をかき上げるという動作が加わると自己陶酔度は飛躍的に上昇する。
 天才はよくナルシスト呼ばわりされてはいるが、鏡を見てウットリ。といったナルシストキャラのお約束的場面は本編中に無い。その代わり「天才だから」「この天才」などの自画自賛セリフを連発し、瞳を伏せながら髪をかき上げる。たぶん瞼の裏には最高に美しく有能な自分の姿が映っているのだろう。


  ・効果その3  前髪の鬱陶しさが軽減する
 本当である。 あの手でかき上げる為に存在しているとしか思えないサラサラの前髪は「ふっ」や「カッ」と並ぶ天才の特徴の一つだが、いつも左目付近に前髪が覆いかぶさっていて非常に鬱陶しそうでもある。あの髪が顔に覆いかぶさっている状態が一体どんなものか、試しに管理人が貞子よろしく横の髪を前に垂らしてみた所、なんと自分でも無意識のうちにやや目を細めてしまっていたのである。
 実際にやってみるとよく判る(顔の横側の髪に顎くらいまでの長さがあれば十分できます)が、目の上に髪が覆いかぶさっていると精神的に圧迫感を感じる。目に髪が当たりそうで怖いのだ。毛先があるのは目よりかなり下の位置なので実際に目に入ったりする危険性は低いと判っていても、目をいつも通りに開いてると不安+視界が鬱陶しいのだが、目を伏せ気味にするとそれが軽減する。さらにうつむくと髪が余り顔に引っ付かないので更に楽になる。
 まあ300年以上あの髪型でいる天才のことだから、もうとっくの昔に慣れて別に目なんか細めなくても鬱陶しく感じなくなっているかもしれないが……。



管理人の疑問

 素朴な疑問だが、あれは完全に目を閉じている状態なのだろうか? 私は基本的には薄目だと思っている。何となく天才はうつむき気味でいることが多い(よう私には見える)が、俯瞰状態なら少々開けていても判りづらいだろう。勿論完全閉じ目な時も多々あるだろうが、とりあえず試合観戦等をしている時はいくらか開けていると思われる(天才だから目を瞑っていても多少の状況把握はできるのかもしれないが)。
 パッと見には閉じているように見える薄目となると瞼がくっつく手前ぐらいだろうか? 一歩間違えれば寝ぼけ眼になってしまう。というか椅子に座った状態でうつむき、目を閉じてじっとしていたら寝てると勘違いされてもおかしくない。 そういえばH−1グランプリの観戦時。天才は他のキャラが驚いているときにさも「こうなることなど始めからお見通し」と言わんばかりに無反応だったりすることが多いが、そういう時も大抵眠り目だ。まさか本当にうたた寝かましたりしちゃあいないだろうな?


たわごと

 色々書いたが、ああいう風に目を伏せた表情から独特の雰囲気がかもし出されるのは確かだと思う。無論誰もが眠り目を天才の特徴の一つと捉えているわけではないだろうし、私も別に天才=眠り目とは思っていない。目を開いた状態の天才も大好きである。しかしそれでも、天才の基本表情に眠り目がなければ天才マンというキャラクターの印象はいくらか違ったものになっていただろう。というのが管理人が眠り目について調べて思った感想である。




笑い目

 笑い目とは  こういう状態で閉じられた目のことである。この笑い目は開き目ではないが、決して眠り目とは言えないため上の数からは除外してある。 が、天才マンとしては珍しい表情なので(笑顔だし)、どの場面していたのかチェックしてみた。

56話 5巻 P110 2コマ目: 認定証の裏に今日の日付と野獣の絵をかく場面。
96話 9巻 P 61 2コマ目: ひしょ香リターンズというギャグにクスリと笑う。
150話 13巻 P150 2コマ目: 努力マンが想像した第3小宇宙の方に戻ってくる勝利と天才の図。
173話 15巻 P160 1コマ目: 図解スーパースターマン不死身の秘密!!
183話 16巻 P144 5コマ目: 全とっかえマンが倒され、ヒーロー神は無事だったことに皆が「やったー!」と喜ぶ場面。

 以上である。全部で5回。そのうち1回は努力マンの想像なので、実質的に天才マンが笑い目を見せたのは4回だけだった。割とレア、と言えなくも無い。


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